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14.12.2015 

太陽

image どうしてその人に惹かれたのかは はじめはわからない。 しばらく経ってから少しずつ腑に落ちてくる。 森原千裕さんと作品もそうだ。 見かけも趣味も、そして年代もちがうけど 目の前でてにするもの 夕暮れ時に感じるもの 何時間も動けないくらい一つのことを思いめぐらすこと、など 似通った点があるのかとおもう 彼女が置いていったノートには やっぱりそういうことが書いている。 「染められた糸を眺めながら、ふと、デザインが思い浮かぶ。デザインというには大げさな、つまりは色糸をランダムに並べることだった。 糸だけでも綺麗だと思った。それをさらにあれやこれやといじくってやることもないだろう。……(略)1本1本糸を織り込んでいく果てしない作業の終わりに1枚の布が出来る。布を織ることはたった1ミリにも満たない作業を永延繰り返すことで大きな一つが出来上がる。そのことを知っていることは、ちょっといいことなのではと思ったりする。」 太陽の色、のページは言っている。