「できました。。」 はじめは聞こえなかったほど小さい声でルミちゃんが言った。 たしか、一時間前までまだ混乱中で目を合わしてくれなかった。 いつもそうだ。 展覧会前は私を避けている。 私は彼女に展覧会内容と作家と今回の趣旨を伝える。 彼女は出来上がるまで私には種類もコストも相談しないし教えてもくれない。 もちろん聞かないし、聞きたくもないし、聞いても何の足しにもならない。 マイナスのことはしない。 だからキッチンカウンターの上の出来上がりを見た瞬間、 「完璧ジャン！！」の笑顔の反応がルミちゃんを安堵と全身に満る自信の世界に連れて行く。 わたしはその瞬間を見るのがルーブルでミロのビーナスをやっと見れた！より嬉しい。 お味の感想や、材料の説明はカオリとユキコに任せておくことにして そんなことより命名♡♡♡　”blanc.noir” （ブランノアール）！ あしたから　Onomachi α　のスペシャルスイーツ、期間限定です☆ 是非！