どこに始まりがあったのかわからない。
でも、いつ始まったのか記憶にある。
和歌山出身の画家・妻木良三氏。
二年少し前、はじめて彼の東京での展覧会用の冊子を見た。
「境景」
そのころ、信じていたものが崩れ神経の途切れだす瞬間を
繋いでいる時だった。
そんな時午後のカフェで開いた「境景」で
音のない血流が動き出すみたいな感じがした。
そんな 出会いだったのをはっきり覚えている。
動いていれば また 始まる。
それから約、900日後の 今年9月23日に彼の展覧会がここ
小野町で、現実となる。
和歌山出身の彼はやはり産まれた土地で最高に輝けると思う。
ただ、シンプルに そう思っている。
そしたら思いは現実になる。
迷いとか苦しみとかから生まれる達成感の喜びは
一朝一夕には味わえない。
このウネルような本物の想いを
妻木良三氏の無敵な鉛筆画で感じていただきたい。
ひとりひとりの内に潜む”世界のはじまり”が見えてくるはずだから。
「ZONE」 ゾーン
妻木良三
2011年 9月23日(金)~10月10日(月)
Onomachi α 全室にて
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