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21.04.2016 

太陽瓷盃

image 「あきらめたらそこで終わり」 青木良太氏の座右の銘。 太陽みたいに沈んでも明日必ず上ってくる、当たり前みたいだけど絶対的なこと。 青木さんの作るものに同年代の人がショックをうけ そのスピード感に憧憬と嫉妬すら感じ 少しでもそのパワーをかぶろうとする そんな光景をみていると 和歌山で個展をさせてもらって、あ よかった!と思う。 青木さんはトークイベントのとき人をズコ~ンと一度落とす。 私はそのたびに「アトデシメテオキマスカラ」と皆さんに断る。 初めから終わりまで何からいろいろハラハラさせられる。 「僕ね、おのまちさんに和歌山で、って声をかけてもらったとき正直言って別に和歌山でしなくてもよかったんですよ。」とカチンとくる。でも正解だ。世界を相手に売れている作家だから、別に今更和歌山でなくてもいい。 「和歌山って、80歳くらいになって温泉に行くんだろうな。。と漠然と思っていた県だったし」 と、コイツ~~!と腹の底でギリギリ音をたてるばかりだけど やっぱり当たってるかも。 でも、もう4回目の個展です。 「今年はどの時期にする?」と青木さんからここ数年は聞いてくださる。 たいして売上が素晴らしいギャラリーでもないだろうに。。 上流マダムやお金持ちの人がわんさかいる会場も各国で各地であるだろうに なんで凝りもせず和歌山くんだりまで何回も来てくれるんだろう 先日、やっといろんな話ができた。 その中で私は「愛のないことはしたくないんです」と言った記憶がある。 作り手の汗と時間はただではない、それを手渡すのがギャラリーだとしたら 同じ分量の汗と時間の愛情で使い手に渡したい。 そんな、人間しかできない 生き方の”愛” ここまで言ったことはないけれど 凝りもせず付き合ってくださる作家さんはじめ、おのまちのお客様たちは そのへんを感じてくれて足を運んでくれるのかもしれません 和歌山に向けて作ってくれた作品群です。 わたし一人が独り占めするのはとってももったいない気がします。 固定観念にとどまることなく 自分の欲望に正直に目の前に表現してみる、 そんな今年のパワーを手にしてみてください。