archive
04.08.2016 

お茶の世界

image この人からお茶を習いたい、 と強く思う人に出会いたい。 若い頃からずっと思っている。 作法、つまり 順序みたいなものは ひととおり習った記憶はあるが、記憶というくらいな軽さが情けない。 安藤さん主催のお茶会に参加させていただいた時 夏は水分全放出くらいの汗をかき 冬は夏かと思うほど汗をかいた。 でも、憔悴したけど楽しかった。(それも記憶、となっている、、) 「侘び」 ものの形が壊れ、崩れ、消えていく、その先の世界を見据えている美意識。 そんな卓越された美が日本の文化の中心にある、と赤木さんは仰る。 年齢を重ねていくにほどに そんな美意識の片鱗に触れていきたいと思っています。
04.08.2016 

展示について

明日、彫金作家の竹俣さんの「道具」が届く。 よく 皆さんに「どんな風にして作家さんと知り合われるのですか」と聞かれます。 いつも数秒 回答に困ります。 私がこんなふうな仕事をするきっかけになった理由のひとつは 陶芸家の安藤雅信さんの一枚のお皿との出会いがあります。 安藤さんから赤木さんに数年後にはつながって今回の竹俣さんがあります。 ものすごく割愛しましたが。。 安藤さんのギャラリー・ももぐさでの茶会について 赤木さんが仰っていたことでこんな文がある。 展示の美学。 「・・待合にて安藤さんのこしらえた茶器で中国茶をいただきながら、出会った頃を思いだす。待合から口の間に入ると長い足場板がリンゴ箱に乗って玄関の方に飛び出しその反対側は奥の仏間に突き抜けている。その上にルーシー・リーを想い安藤さんが焼いた茶碗。安藤さんと僕の、出会いからものつくりを通しての交流までをこの空間で表現しているそうだ」 下手の茶、という美学。 「…ただ単にものを並べるのではなく、その展示の仕方自体が美術家・安藤雅信の作品になっている。…」 「利休は、桃山時代の現代美術家。こうでなくてはならないというこだわりを全て捨て去ることが茶の本質なんだよ。茶道具は特別に用意する必要はなく、身の回りにある生活道具を工夫して使えばいい」 いちばん大切なのは 心から客をもてなすという気持ちだよね ギャラリー・おのまちあるふぁが ものつくりの人と出会わせていただき、展覧会を実現出来てきているのは こんな方々の渦の中にいたいからだと思います。