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21.07.2011 

内包される数々の歴史

 

小野町3丁目にあるこのビル。

戦火をくぐりぬけ、喜怒哀楽の出来事や会話を全部知っている。

壁をコンコンとすれば、映像が飛び出すのではないだろうか。。と思ってしまう。


今は藤田祥さんの陶芸教室に一階を使ってもらっています。

ビルは、「今年も備前から忘れずやってきたんだね」と言っている。


とても、シンプルに出迎える。



彼は、毎日黙々と土と、そして彼を待ってくれていた生徒さんと

手を通して 会話する。

今日作陶した自分だけの器は、絶対裏切らず 半年後にここで

本人に手渡される。

半年後は必ずある。

手塩にかけて作ったものは必ず在る。


そんな、安心感の上に繋がりが出来ていく。


こういうことを やっぱりこのビルは見ているんだろうな。






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